So-net無料ブログ作成

The Next Day [ミュージック]




デヴィッド・ボウイが沈黙を破り、10年ぶりに新作を発表
心臓病を乗り越えての奇蹟の大復活!
それはもう素晴らしいことで、今さら水を差すつもりはないのですが…

どうも気になって仕方なかったのが、このジャケット ↓
h.jpg
ネットで最初に見たときには、何らかの事情でまだ画像が届いておらず、"Now Printing"とでも書かれているのかと勘違いしちゃいました

実は、77年のアルバム『ヒーローズ』が元ネタで
hero'.jpg
そのジャケット写真に白い付箋が置かれ、そこに"The Next Day"という文字が記されていた訳ですが…
「ちょっとアイディアが安易じゃないの?」なんていう不謹慎なコメントは、封印することにします(言っちゃってるけど…笑)
生死の境をさまよった経験を経て、彼岸への旅立ちも射程に入れた心の思いを"The Next Day"の一言に込めたのでしょうから
ただ、そうした付加価値的な要素を剥ぎ取ってしまえば、結局、単に過去の作品の再利用、使い回しだってことになり、ボウイ様に妙な親近感を覚えてしまいました(笑)
それとともに、どうしても気になる疑念が生まれて…

で、そのもやもや感をCDジャーナル4月号の記事が見事に晴らしてくれました
cdj'.jpg
ちなみに、このCDジャーナル4月号は古新聞といっしょに処分しようと思って廊下にほっぽり出してあったもので、いざ捨てようと思って、ページをペラペラとめくってみたら巻頭カラーのデヴィッド・ボウイ特集を発見(表紙がボウイ様なんだから、それくらい気づいてろよと言われるかも知れませんが…)
そして、その特集の中に『ヒーローズ』のジャケット写真を撮ったカメラマン、鋤田正義のインタビューを発見
今や世界の巨匠SUKITAが直々にわたしの謎を解き明かしてくれました

(以下、CDジャーナル4月号から引用)
「(今回の新作に写真が使われることについて)まったく知らなかった。ファンの人から連絡をもらって(ファースト・シングルを)ネットで聴いたくらいで。まだアルバムも聴いてませんし(取材時)、いまだにその件での連絡は全然ありません(笑)。いきなり発表したもんだから、僕のところに世界中から取材の依頼がきてますよ。ロシアやドイツ、ブラジルとかからも。偶然この時期にぶつかったんですが、3月23日からロンドンのSNAPというギャラリーで個展をやるんですね。ちゃんと自分でやるデヴィッド・ボウイ展は初めてなんですが、同時期にヴィクトリア&アルバート美術館でも大規模なボウイの展覧会をやるんですよね。そこでボウイの事務所とは写真を使用したいといった、こまごまとしたやりとりはあったんですが、新作ジャケットの件は全然話に出なかった(笑)」

わたしの疑念は、確信に近づきました
そして…

「イヤだって感じは全然ないですね。撮ったのが77年ですから時間も経ってるし、むしろ客観的に見られて、ああ、いいアイディアだなと感じましたね。これは一般の人にはわからないだろうけど、二人の間には40年間の絆みたいなものがあるんで、彼からの連絡を聞く必要もないというか。こういうアイディアって、ロックの世界じゃよくあるじゃないですか。ビートルズの『ホワイト・アルバム』とか、その流れの中の一枚って感じで。妙に新鮮な感じもしました。お金もかからないわけですし(笑)」

ああ、なるほど、やっぱりそうでしたか
写真の再使用料はゼロ、つまり、巨匠SUKITAへはノー・ギャラ
鋤田さんは、わたしのような「一般の人」ではないので、少しもこだわっていないようですが…
さすがボウイ様、ちゃっかりなさってる
ま、そういった世俗的でちっぽけな事柄は、ボウイ様の頭の中からすでに消え去っているのかも知れません

今日の1曲
The Next Day (Explicit) 「ザ・ネクスト・デイ」/ David Bowie
修道士ボウイが、「私はここにいる 死んではいない」と絶叫します
http://youtu.be/7wL9NUZRZ4I
ゲイリー・オールドマンやマリオン・コティヤール…共演者は、ギャラの高そうな人ばかり
元から潤沢な資金にジャケットで浮かした分も加えて、ヴィデオ制作に思いっきりお金を注ぎ込んじゃってます(笑)

おまけで、鋤田さんとボウイの出会いの場面も引用しておきます

「一番最初は72年にT.REXを撮りに行ったロンドンで、ボウイのポスターを見て面白いと思ったんですね。足を上げてるポーズのやつ。それでロンドンで最初のスタジオ・フォト・セッションをやって、そのあと73年のニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールでのライヴを撮ったんですよ。彼にとってはアメリカに最初にアタックをかけたとき。僕はその前にT.REXを追いかけてアメリカのボストンとか行ってましたから行動としては自然だったんですよ。その当時はボーッとしててわからなかったけど、その間が約半年なんですよ。T.REXのあとすぐにボウイを知ってライヴに行くと前座がロキシー・ミュージックで、その頃からファッションもにぎやかになって、みんな“グラム・ロック”って言い出したような気がしますね。
僕自身も72、73年頃っていうのはちょうどフリーランサーになった大事な時期。それがロンドンやニューヨークに追いかけて行って撮っていたんだから、日本に帰ってきたときはすってんてん(笑)。貯金通帳の残りが6,500円だった(笑)。だからこの頃の写真は赤字でできてるんです」

db'.jpg
背後の額縁写真に納まるのは、若かりし頃の妖艶ボウイと作家バロウズです

関連記事
鋤田正義 サウンドアンドヴィジョン きれい
ソフトマシーン by バロウズ


コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 2

sknys

モバサムさん、こんばんは。
パソコン画面のような省エネ・ジャケ(手抜き?)が気に入らなければ、
コレクターズ・エディション(2CD+DVD)を買えば良いじゃない。
http://www.amazon.co.jp/The-Next-Extra-David-Bowie/dp/B00FANXZL8

P. S. 米Rolling Stone誌にルー・リードの追悼記事(Laurie Anderson)が載っています。
http://www.rollingstone.com/music/news/laurie-andersons-farewell-to-lou-reed-a-rolling-stone-exclusive-20131106
by sknys (2013-11-27 22:22) 

モバサム41

sknysさん、コメントありがとうございます。
コレクターズ・エディションですか?
通常盤との差額をsknysさんが負担してくれるなら、そっちにします。
って言うか、最初からどちらも買わないけど(笑)

by モバサム41 (2013-12-01 19:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0