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ヒロシマ・モナムール 2nd edition [ブック]




1/29付朝日新聞からです

エマニュエル・リバさん死去
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エマニュエル・リバさん(フランスの女優)27日、パリで死去、89歳。関係者が28日、仏メディアに明らかにした。
仏東部シュニメニル生まれ。広島を舞台にした59年の日仏合作映画「二十四時間の情事」(ヒロシマ・モナムール)で主演。62年の「テレーズ・デスケルウ」でベネチア国際映画祭の女優賞を受賞した。(時事)
「ヒロシマ・モナムール」(アラン・レネ監督)は原爆投下から13年経った広島で撮影。リバさんはロケで広島を訪れ、日本人建築士と恋に落ちる女優を演じた。

う~ん
この記事を書いてから、もう8年半にもなるのですね
ヒロシマ・モナムール

リバさんのご冥福をここに謹んでお祈り申しあげます

さて…
ごく最近になって発見してしまいました
まさかの44年ぶり新訳決定版だそうです

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マルグリッド・デュラス 『ヒロシマ・モナムール』 河出書房新社
フクシマ後の今こそ読みたい
ヒロシマと愛の物語
男…きみはヒロシマで何も見なかった。何も。
女…わたしはすべてを見た。すべてを。
アラン・レネの名画『二十四時間の情事』の分身であり、映像と文字の決定的な出会いから生まれた類い希なテクスト。今読む意味を問う尖鋭な訳者ノート付。

翻訳は、仏蘭西恋愛小説の妙手、工藤庸子です

まだ本文読んでないので(笑)、シノプシス(あらすじ)からチラッと引用しておきます

映画の冒頭では、ゆきずりの男女が姿をあらわすことはない。女も。男も。ふたりの代わりに見えるのは切断された肉体である――頭と腰のあいだで切り取られ――うごめいている――愛欲あるいは末期の苦しみに悶え――その肌は徐々におおわれてゆく、ふりかかる原爆の死の灰によって、その水滴によって――さらには絶頂にいたる愛欲の汗つぶによって。
やがて少しずつ、これら形のない匿名の肉体から、彼ら自身の肉体が浮上してくるだろう。
ふたりはホテルの部屋で寝ている。ふたりは裸である。すべすべした肉体。無疵である。

月並みな物語、毎日のように、何千回でもくり返される物語。日本人の男は結婚しており、子供たちがいる。フランス人の女も同じく結婚しており、子供はふたり。彼らは一夜の恋の冒険(アヴァンチュール)を生きている。
だが、どこで? ほかならぬヒロシマで。
なんとも月並みで、なんとも日常的な愛の抱擁が行われるのは、世界中のどこよりもそれが想像しにくい町、ヒロシマにおいてである。ヒロシマにおいては≪既定のこと≫など何もない。そこには特殊な光輪のようなものがあり、字義通りの意味を補完するもうひとつの意味が、それぞれの身振り、それぞれの言葉に後光のようにまとわりつくのである。そこにこそ、この映画の主たる狙いのひとつがある、恐ろしさを恐ろしさを通して描出することはやめておこう、それは日本人たちがみずからやってきたことだから、そうではなく、この恐ろしさを灰のなかから甦らせるのだ、それも恐ろしさをひとつの愛のなかに刻みこむことによって甦らせるとしたら、その愛は必然的に異例なもの、そして≪驚嘆させる≫ものとなるだろう。このような愛は信じるに足るものとなるだろう、かりに愛の舞台が世界のどこか別のところ、死が時の腐蝕作用を停止させなかった場所であると想定してみればよい。
地理的にも、哲学的にも、歴史的にも、経済的にも、人種的にも、その他の点でも可能なかぎり隔てられたふたりの人間のあいだで、ヒロシマはともに分かち合う土地となるだろう(たぶん世界中でここだけではないか?)、そこではエロス的なものや、愛や、不幸をめぐる普遍的な諸条件が、苛烈な光に照らされ露呈するだろう。ヒロシマ以外のところでは、どこであろうと人為的な粉飾がまかり通る。ヒロシマにおいては、そのようなものは在りえない、在ったとしても否定されるだろう。
まどろみながら、ふたりはなおもヒロシマについて語るだろう。それぞれに違うやり方で。欲望のなかで、そしておそらくは自分たちが意識せぬ愛の芽生えのなかで。

マルグリッド・デュラス関連記事
普通の速さで、歌うように
アガタ/声
To The End
みんな死んじゃえ

今日の1曲
Galaxy's Skirt 「ギャラクシーズ・スカート」/ Emi Meyer
https://www.youtube.com/watch?v=lEUPGD4dgdg
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ギャラクシーズ・スカート 初回限定盤CD+DVD

「カルメン 3rd edition」も予定しています


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