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ESCAPE FROM FREEDOM [ブック]




あまりに有名な本で、取り上げるのが恥ずかしいのですが…

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エーリッヒ・フロム 「自由からの逃走 新版」 東京創元社
現代人の主要課題である「自由」について、社会的経済的あるいは政治的にイデオロギー的条件と結びつけながら、「自由」について新しい側面から解明した注目の書。

調べてみたところ、初版が昭和26年12月30日
その後、昭和40年12月15日に新版(27判)が出て、私が持っているのは昭和57年10月15日の85版
最近はどうなのかしらんと三省堂書店神保町本店で確認してみたら、カバー一新の124版が平成29年12月22日に出ています
ペースは落ちていますが、着実に売れ続けているようです

…そして、訃報です

日高六郎さん、101歳で死去
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ベトナム反戦運動や水俣病問題など幅広い分野に取り組み、戦後の市民運動をリードしてきた社会学者で、評論家の日高六郎さんが7日午前、老衰のため、京都市左京区の施設で死去した。101歳だった。葬儀は故人の遺志で行わない。
中国・青島に生まれ、東京帝大卒。60年安保闘争など多くの市民運動の中心となった。69年、東大紛争での機動隊導入に抗議して東大教授を辞職。反戦や公害、人権、憲法問題などに取り組んだ。ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」を訳したことでも知られる。著書に「戦争のなかで考えたこと」「戦後思想を考える」「私の平和論」など。
「行動する知識人」
日高さんは、書斎にこもらず、労働運動や市民運動の現場から平和を訴えた「行動する知識人」の先駆けだった。長い親交があったフランス文学者の海老坂武さんは「70年代以降、戦後知識人が運動から離れた時期にも運動に寄り添い、市民の中で発言を続けていた」と語る。根底にあるのは先の大戦の体験だった。日中戦争が始まったときは20歳。丸山真男や鶴見俊輔らと同世代で、戦中に東大助手になった。
イデオロギーや観念ではなく、体験に基づく「人間」の視点を重視した。「学者ではなく、評論家である」と自身を規定し、新聞や雑誌など幅広いメディアで時評を書き連ねた。
ベトナム戦争への反対運動を繰り広げた「ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」では、脱走米兵を自宅にかくまった。知識人を市民・労働運動に深く関わり続ける「考える人間」ととらえ、自らも実践。日本社会の急激な経済成長に対しても、環境破壊や利益中心の人間関係といった問題点をいち早く指摘した。
憲法9条の先駆性を訴えるためにも、国民ひとりひとりがそれぞれの倫理を打ち立てることに希望を託した。しかし、その展望は悲観の色を帯びていた。
51年に翻訳したフロムの「自由からの逃走」は、ナチズムを支えたものが、経済発展の末に獲得した自由の重荷に耐えられなくなった大衆だったという新たな視点を提示するものだった。自身も「国家が悪で民衆が善」と決めつけることはなかった。敗戦へと至った戦争すら、民衆の愛国主義の熱意に後押しされた結果と断じた。「民衆もつねに民主主義的で平和愛好的というわけではない」(「私の平和論」)との見解は、戦後民主主義者の中でも異彩を放っていた。
湾岸戦争をめぐって「国際貢献」という言葉がしきりに使われていた92年、軍事ではない国際貢献の必要性を説き、朝日新聞にこう寄稿した。「21世紀が近い。せめて今世紀中に、アジアの民衆との和解と信頼をとりもどしたい」
大学在学中、「ベ平連」で日高さんと知り合った作家の吉岡忍さんは「政治思想や考えの違う人を説得し、一つにまとめていく中心的な存在だった」と振り返る。ただ近年、若者たちが日常の話題として政治のことを議論しなくなったことについて、「自分が続けてきた学問や活動が社会に根付いていない」と嘆いていたという。

心よりご冥福をお祈り申しあげます

今日の1曲
Kiss Me 「キス・ミー」/ Sixpence None The Richer
https://www.youtube.com/watch?v=8N-qO3sPMjc
ジャパニーズ・ヴァージョンもどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=euj_oMyDpLE
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ベスト・オブ・シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー

補足
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日高六郎 「戦後思想を考える」 岩波新書
安保闘争の頃に生まれ、高度成長と共に育った若者たちに、どのように「戦後」を語ったらよいのか。敗戦の混乱と、民主化への高揚した気分をどう伝えるか。平和運動、民主教育運動、市民運動などに積極的に参加してきた著者が、自らの体験と重ね合せて戦後史をふり返り、新しい視角を提示しつつ、若者と連帯する方法を考える。

日高六郎訳ではありませんが、もう一つ
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世界の名著76 ユング フロム」 中公バックス
フロイトの精神分析学を発展させ、現代を生きる人間の内奥を解明した俊秀の代表作

収録作品は、ユングが「心理学的類型」、フロムは「正気の社会」です


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